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じゃがいもを切ったとき、中が茶色くなっていて驚くことってたまにありますよね。
見た目が悪く、食べても大丈夫なのか心配になってしまいますね。
実は、じゃがいもの内部が茶色くなるのには 「生理現象」「保存状態」「病気」 など、いくつかの原因があります。
多くの場合は問題なく食べられるものの、中には注意が必要なケースもあるので、正しい判断が大切です。
茶色くなる原因のひとつに 「内部褐変」 があります。
これは栄養不足や温度変化が影響し、じゃがいもの細胞が部分的に死んでしまうことで起こる変色です。この場合、変色部分を取り除けば安全に食べられます。
また、じゃがいもは空気に触れると酸化して変色することがあり、これも無害なので問題ありません。
一方で、茶色いじゃがいもの中には 「輪腐病」や「黒色心腐病」 などの病気が原因で変色しているものもあります。これらの病気にかかったじゃがいもは食中毒のリスクがあるため、廃棄したほうが安全です。
また、 異臭がする、ぶよぶよしている、茶色い液体が出ているような状態の場合も、腐敗が進んでいる可能性が高いので食べないほうがいいでしょう。
じゃがいもを安全に食べるためには変色の原因を見極めることが重要です。
本記事では、 じゃがいもの中が茶色くなる主な原因、食べても良いケースと避けるべきケース、変色を防ぐ保存方法について詳しく解説していきます。
これを読めば、茶色くなったじゃがいもを見て迷うことはなくなりますよ!
この記事でわかること
・じゃがいもの中が茶色になる原因
・茶色いじゃがいもが食べれるかどうかの判断基準
・じゃがいもの変色を防ぐ保存方法
・腐ったじゃがいもの見分け方
・切ったじゃがいもを新鮮に保つ方法
じゃがいもの中が茶色になる原因と対策
じゃがいもを切ったときに、中が茶色くなっていると驚きますよね。
これは腐っているのか、それとも食べても問題ないのか、判断に迷うところです。
茶色くなる原因はいくつかあり、大きく分けると 「内部褐変」「生育環境の影響」「酸化」 の3つに分類されます。
それぞれの特徴を知り、適切な対策を取ることで、じゃがいもをより安全においしく食べられますよ。
内部褐変とは?
内部褐変とは、じゃがいもの内部が黒っぽく変色する現象のことです。
これは 「褐色心腐病」や「黒色心腐病」 などとも呼ばれ、主に生育中の栄養不足や酸素不足が原因で発生します。
例えば、成長中に急激な温度変化や水分不足が起こると、じゃがいもの細胞が部分的に死んでしまい、その部分が褐色に変化します。この状態のじゃがいもは、見た目は悪いですが変色した部分を取り除けば食べることができます。
ただし、強い異臭がしたり、触るとブヨブヨしている場合は腐敗が進んでいる可能性があるので、食べるのは避けた方がいいですね。
内部褐変を防ぐためには、適切な土壌管理が重要です。
水や肥料の管理を適切に行うことで、栄養不足や乾燥を防ぎ、健康なじゃがいもが育ちます。
生育環境による影響
じゃがいもの生育環境も、内部の変色に大きく関わります。
例えば 「低温障害」や「空洞症」 は、生育時や保存時の温度管理が不適切な場合に発生しやすいです。
低温障害
低温障害は、特に寒い環境で育ったじゃがいもや、冷蔵庫で長期間保存したものに見られる現象です。じゃがいものデンプンが糖に変化し、切ったときに赤や茶色っぽい変色が起こることがあります。
この場合、加熱すると甘みが増すこともありますが、風味が悪くなることもあるので注意が必要ですね。
空洞症
空洞症は、じゃがいもの内部がスカスカになり、変色する現象です。
これは急激な成長によるもので、特に栄養が偏ったり、過剰な水分供給があった場合に起こります。見た目は悪いですが、変色部分を除けば食べられることが多いです。
じゃがいもを育てる際は、温度管理と適度な水やりを意識することで、こうした問題を防ぐことができます。
酸化による変色の仕組み
じゃがいもを切ったあとに茶色くなるのは酸化が原因です。
これは、リンゴやバナナが切ったあとに変色するのと同じ現象で、じゃがいもに含まれるポリフェノールが空気に触れることで茶色くなる のです。
この変色自体は無害であり、食べても問題ありません。
ただし、見た目が気になる場合は、切った後に水にさらすことで酸化を防ぐことができます。
水に浸すことで空気との接触を減らし、変色しにくくなるのでおすすめです。
また、調理するときに酢やレモン汁を少量加えるのも効果的です。
これらの酸性成分がポリフェノールの酸化を抑えるので、変色を防ぐことができますよ。
茶色いじゃがいもは食べても大丈夫?
じゃがいもの中が茶色く変色していると、「食べても大丈夫なの?」と不安になりますよね。
でも、すべての茶色いじゃがいもが危険なわけではありません。
食べられる場合と、避けた方がいい場合の違いを知ることで、安心してじゃがいもを使えますよ。
安全に食べられるケース
茶色くなったじゃがいもでも、特定の変色パターンなら問題なく食べられます。
例えば、前述の「内部褐変」「酸化による変色」 は無害なので、変色部分を取り除けば食べられます。
- 内部褐変(黒色心腐病や褐色心腐病)
→ 変色部分を切り取ればOK - 酸化による変色(空気に触れて変色したもの)
→ 見た目は悪いが無害
また、低温障害で茶色くなった場合も、食感や味に影響はありますが、安全に食べられることがほとんどです。加熱すると甘みが増すこともあるので、スープやマッシュポテトにすると美味しく食べられますよ。
食べるのを避けた方がよい状態
一方で、腐敗や病気による変色には注意が必要です。以下の特徴が見られるじゃがいもは食べない方が安全です。
- 異臭がする(酸っぱい臭い・腐敗臭)
- ぬめりやカビがある(表面や断面に白や緑のカビ)
- ぶよぶよしている(触ると柔らかすぎる)
- 苦味が強い(加熱後に苦味がある)
特に、「輪腐病」 という病気にかかったじゃがいもは食中毒のリスクがあるため、見た目が輪状に茶色くなっている場合は廃棄したほうがいいですね。
変色部分を取り除く際のポイント
「少しの変色なら取り除けば大丈夫?」と思うかもしれませんが、取り除く際にはポイントがあります。
- 変色した部分を 厚めに切り取る(表面だけではなく、奥まで変色が進んでいる場合もある)
- じゃがいもの芽が多く出ている場合は芽ごと深くえぐる(ソラニンという有害成分が含まれるため)
- 切り口が黒ずんでいる場合は、変色部分だけでなく周囲もしっかり取り除く
見た目が茶色くても異臭がなく、弾力のあるじゃがいもなら、適切に処理すれば美味しく食べられますよ!
じゃがいもの変色を防ぐ保存方法
じゃがいもを保存していると、いつの間にか茶色くなってしまうこと ありますよね。
これは保存方法が原因になっていることが多いです。
適切な方法で保存すれば、変色を防ぎ、長持ちさせることができます。
適切な保存温度と湿度
じゃがいもは温度管理がとても大切です。
適温は10〜15℃で、湿度はやや高め(80〜90%)が理想。
- 暑すぎる場所(25℃以上) → 腐敗しやすくなる
- 寒すぎる場所(5℃以下) → 低温障害を起こし、内部が変色する
特に冷蔵庫で保存すると、じゃがいものデンプンが糖に変わり、低温障害を引き起こす ので要注意です。
冷暗所に保管するのがベストですよ!
また、乾燥しすぎるとシワが寄ってしまうため、 新聞紙で包んで保存 するとちょうどいい湿度を保てます。
冷蔵庫保存の注意点
冷蔵庫は基本的に避けるのがベストですが、どうしても冷蔵庫で保存したい場合は野菜室に入れるのがおすすめです。
- 1個ずつキッチンペーパーで包む(水分調整)
- ポリ袋に入れて口を軽く閉じる(乾燥防止)
- 温度が低すぎない場所(野菜室など)に置く
ただし、冷蔵庫に入れたじゃがいもは煮込み料理向きです。
低温で糖化したじゃがいもは甘みが増すため、カレーやスープには適していますよ!
発芽や変色を防ぐコツ
じゃがいもは時間が経つと発芽しやすくなり、変色の原因にもなります。
発芽や変色を防ぐためには 以下の3つのポイントを押さえておきましょう。
- リンゴと一緒に保存する
- リンゴから出る「エチレンガス」がじゃがいもの発芽を抑える効果あり!
- 暗い場所に置く
- 日光や照明に当たると 皮が緑色に変色し、ソラニンが発生するので避ける
- 密閉しすぎない
- 通気性が悪いと 湿気がこもり、カビや腐敗の原因に
これらを守ることで、じゃがいもを長持ちさせ、変色を防ぐことができます。
腐ったじゃがいもの見分け方
じゃがいもは長持ちする野菜ですが、適切に保存しないと腐敗や劣化してしまいます。見た目が少し悪くても「これって食べられるの?」と迷うこともありますよね。
そこで、腐ったじゃがいもの特徴を知り、安全に食べられるかどうかを見極めるポイントを解説します。
臭いと見た目で判断する方法
腐ったじゃがいもは独特の異臭を放つので、まずは臭いを確認しましょう。
- 異常に酸っぱい臭いがする
- 腐敗臭やカビ臭がする
- 通常のじゃがいもとは違う強い匂いがある
こうした臭いがする場合、内部まで腐っている可能性が高いので食べるのは避けましょう。
また、見た目にも腐敗のサインが現れます。
例えば、以下のような状態になっていたら要注意です。
- 皮が黒ずんでいる・シワシワになっている
- 茶色い汁が出ている
- 断面がドロドロしている
特に茶色や黒っぽい液体が出ているじゃがいもは、完全に腐敗しているので、廃棄するのが安全です。
触ったときの感触の違い
新鮮なじゃがいもは硬くてしっかりした弾力がありますが、腐るとブヨブヨと柔らかく なります。
触って以下のような違和感を感じたら、腐敗が進んでいる可能性があります。
- 押すと指が沈むくらい柔らかい
- 一部が溶けたような感触がある
- ネバネバしている
特に芽が出ているじゃがいもは、内部がスカスカになりやすいので、しっかり確認することが大切です。
カビが生えている場合の対処
じゃがいもの表面に白い粉のようなものが付いていることがありますが、これは乾燥によるもので問題ありません。
しかし、以下のようなカビが発生していたら要注意です。
- 緑や黒のカビが生えている
- 広範囲にカビが広がっている
- カビ臭がする
カビが少しだけ付いている場合は、その部分を厚めにカットすれば食べられることもありますが、安全のためには腐敗が進んでいないか確認することが大切です。
もし複数のサインが見られる場合は、思い切って廃棄するのが無難ですよ。
切ったじゃがいもを新鮮に保つ方法
じゃがいもを切ってから時間が経つと茶色く変色したり、水分が抜けてパサパサになったりしますよね。
でも、適切な方法で保存すれば新鮮な状態をキープできます。
ここでは、切ったじゃがいもを長持ちさせる方法を紹介します!
水にさらすことで防げる変色
じゃがいもが茶色くなるのは、ポリフェノールが空気に触れて酸化するためです。
酸化を防ぐために切ったらすぐに水にさらすのが効果的!
- ボウルに水を張り、切ったじゃがいもを浸す
- 冷蔵保存する場合も、水に浸したまま保存する
- 1時間以上さらすと栄養が流れ出るため、10〜15分程度がベスト
さらに、レモン汁や酢を少し加えると酸化防止効果がアップしますよ。
適切な保存方法と保存容器
切ったじゃがいもはそのまま放置すると劣化が早まるので、保存の仕方も重要です。
保存する際は以下の方法を試してみてください。
- 水に浸して冷蔵庫で保存(2〜3日)
- ラップで包んで密閉容器に入れる(乾燥を防ぐため)
- 冷凍保存する場合は、軽く茹でてから(生のままだと食感が悪くなる)
特に密閉容器を使うと、鮮度を長く保ちやすいのでおすすめです!
調理前にできる酸化防止対策
切ったじゃがいもをすぐに使わない場合は、調理前にひと工夫すると変色を防げます。
- 調理前に軽く水で洗う(表面の酸化成分を落とす)
- 塩水に浸けておく(酸化防止&うまみアップ)
- 電子レンジで軽く加熱する(変色しにくくなる)
特に加熱するとポリフェノールの酸化が抑えられるので、マッシュポテトやポタージュにする場合は少しレンジでチンしてから保存するといいですよ!
まとめ
じゃがいもの中が茶色くなる原因は「内部褐変」「低温障害」「酸化」「病気」などさまざまです。多くの場合は食べても問題ありませんが、異臭や腐敗の兆候がある場合は注意が必要です。
食べられるじゃがいもかどうかを見分けるポイントは、臭い、見た目、触ったときの感触です。酸っぱい臭いがしたり、ぶよぶよしていたり、茶色い汁が出ている場合は腐敗している可能性が高いため、廃棄するのが安全です。
また、切ったじゃがいもを新鮮に保つためには、水にさらして酸化を防ぐ、冷蔵庫ではなく冷暗所で保存する、リンゴと一緒に保管するなどの工夫が有効です。適切な保存方法を守ることで、変色を防ぎながら長持ちさせることができますよ!
本記事で紹介した見分け方や保存方法を活用して、じゃがいもを無駄なく、美味しく食べてくださいね!